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「へ……？」
まだ事態を把握しきれない私。
ちょ、ちょっと待って？
竜くん？
竜くんって、あの小さくて泣き虫で弱かった
………あの竜くんデスカ？
私は目の前にいる男の子を改めて見つめる。
身長は私より頭１つ以上違う１８０センチくらい
髪は漆黒、それだけに余計威圧感を感じ
切れ長の瞳にスッとした鼻筋。
それら全て、あの頃の可愛い竜くんとは考えられないほどの別人だった。
「こ、これってドッキリか何かですか？」
やっと出た言葉がこれ。
我ながら情けないとは思ったけど
その私の精一杯の言葉に思わず吹き出す自称竜くん。
「相変わらず可笑しいな、お前」
「…………」
決して誉め言葉ではないとわかってはいてもイケメンに優しく笑いかけられると
条件反射のようにその柔らかな笑顔に見惚れてしまう。
「じゃあ、これなら思い出せるか？」
そう言うと竜くんと名乗るそのイケメンはいきなり私のおでこ目がけ
………Kissを落してきた。
「なっ………！？」
「いたいのいたいの、とんでけー！ってか？」
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