act.3

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「ちょ、ちょっと!アンタ何様のつもりよ!?」 「俺様のつもり、だけど?」 奴は実にシレッとした態度でのたまう。 くゥー!超ムカつく!! 私はさっきのことから全て引っくるめて、怒りがMAXまで上昇してきていた。 「だいたい年下のくせにその口の聞き方は何なのっ!?」 へん!言ってやったわ! ほらほら何とか言ってみなさいよ~!! 心の中で¨あっかんべぇ¨をする。 しかし 「オイオイ。何言っちゃってんの。俺、お前より1コ上だけど?」 「…………へっ!?」 自分でもビックリするくらい間抜けな声が出てしまった。 ウソ……。 だって私より全っ然!小さかったじゃん。 「まぁでも海外留学してたしな。仕方ねーから、こっちのガッコでは、お前と一緒の高校2年やってやるよ」 「は!?」 「正直、日本の学力なんてNYで経営学を学んでいた俺様にとっては屁でもねーけどな!」 「・・・・・・・」 闘い終了のゴングが鳴り響く。 言葉さえ無く、私は完全に打ちのめされていた。
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