act.3

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「俺とお前の親は昔からそのつもりだったらしいけど?」 「・・・え?」 「たぶん同じアパートにいた頃からじゃねーかな」 奴は私を見ないままコーヒーに口をつけた。 「私、そんな話一度も聞いたことないよ?」 ここへ来てやっと素の自分に戻って話をする。 ってか、最近驚くことが多過ぎてかなりマヒしてる自分に驚く。 こんな馬鹿げたことを、こんな奴と冷静に話してるなんて……。 ホントどうかしてる。 「まぁ今お前にその気が無くても、ぜってぇ俺のもんにするから」 「はぁ!?」 奴のやけに熱を持った物言いに一瞬戸惑ったけど…… 「バッカじゃないの!?」 それを悟られる前にサッサと一蹴してやった私。
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