act.4

6/7
前へ
/500ページ
次へ
「俺……」 「………」 「お前のこと………」 竜の唇が私の首筋に当たるか当たらないかの距離で まるで私の反応を愉しむように甘く囁いてくる。 くぅぅ……も、もう…… 「い、イヤッ!!」 私はありったけの力を込めて竜を突き飛ばしていた。 「竜!ふざけんのもいい加減にしてっ!どうせ私をからかって……んっ!んふっ」 次の瞬間 私の頭は真っ白になる。 唇に感じる初めての感触……。 そう、私の唇を…… 竜が突然…… 奪ったのだった。 あまりの衝撃にすべての思考が止まる。 ただ なんで……?どうして……? その思いでいっぱいだった。 そんな私などお構いなしに 竜のkissは更に激しさを増す。 「んんっ……んふっ…」 どんなにもがいても足掻いても私に絡み付いた竜の腕は …………解けない。
/500ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25207人が本棚に入れています
本棚に追加