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『あんちゃ~ん!待って~~……あっ!』
走っても、すぐ転んで、しかも私より身体が小さく泣き虫だった
男の子・・・。
二階堂竜くん
『えーーーん!えーーーん!』
『ほら、竜くん。おとこのこはすぐに、なかないのよ!』
『ひっく、ひっく…』
『じゃあ、いたいのいたいのとんでけー!
ねっ?もうだいじょうぶでしょ?』
『……ひっく、うん。だいじょうぶくなった』
竜くんは私の魔法の呪文を信じていつもすぐ笑顔になったっけ。
懐かしいなぁ……あんな可愛いらしかった竜くんも
今じゃ少しは男の子らしくなったのかなぁ?
私は立派な少年に成長した竜くんの姿を勝手に想像し1人思い出に浸っていた。
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