act.1

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『あんちゃ~ん!待って~~……あっ!』 走っても、すぐ転んで、しかも私より身体が小さく泣き虫だった 男の子・・・。     二階堂竜くん 『えーーーん!えーーーん!』 『ほら、竜くん。おとこのこはすぐに、なかないのよ!』 『ひっく、ひっく…』 『じゃあ、いたいのいたいのとんでけー! ねっ?もうだいじょうぶでしょ?』 『……ひっく、うん。だいじょうぶくなった』 竜くんは私の魔法の呪文を信じていつもすぐ笑顔になったっけ。 懐かしいなぁ……あんな可愛いらしかった竜くんも 今じゃ少しは男の子らしくなったのかなぁ? 私は立派な少年に成長した竜くんの姿を勝手に想像し1人思い出に浸っていた。
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