第4話            懐かしき思い出

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「ハァハァ……そんなことわざ、ない! ……カーミッシュさん、大丈夫ですか?」  咲江は息を切らせながら、カーミッシュに問う。 「ええ。貴女こそ大丈夫ですか、咲江?」  カーミッシュは心配そうに尋ねた。息切れはしてないものの、彼も少し疲れているようだ。 「はい、まあ……昨夜……というか、今日でしたね。カナがなかなか寝なくて。私が寝ようとすると話しかけてきて、結局寝れなくて……いつものことなので、慣れてるんですけどね……」  咲江は力無く笑みを浮かべた。「……そ、それは大変でしたね。少し休みましょうか? 丁度ここは日陰ですから」 「……いえ、大丈夫です」 「う~、さっきぃ、バテるのはーやい! 今日は楽しい探検なのに~」 「カナが元気すぎるだけでしょ!」「違うもん、さっきぃが体力ないだけ!」 「そんな訳無いでしょ!」  咲江と彼方が言い合っていると、カーミッシュが含み笑いをした。 「え、カーミッシュさん?」  そんな彼を見て咲江は驚き、彼を見た。 「申し訳ありません。貴女方は本当に仲がよろしいのですね。お二人を見ていて昔のことを少し思い出してしまいました」 「昔のことですかぁ?」 「はい、私とペケット様の幼少の頃を……」  カーミッシュは静かに語り始めた。
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