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「うん、おなかすいた~! さっきぃ、はやく行こ。おいてくよ!!」
彼方はカーミッシュの後ろに駆け寄り、咲江を手招きする。
「はいはい」
咲江は呆れ顔で駆け寄る。
「う~、妖精ちゃん、人見知りかぁ~。どうしたら仲良くなれるだろ?」
「……カナがうるさくしないで、優しく接すればいいんじゃない?」
「そっかぁ~、さっきぃ、あったまい~! あっりがと~♪」
咲江の嫌味に、彼方は素直にお礼を言う。
「はぁ、どーいたしまして」
「カーミッシュさん、さぁ~前進、前進♪」
「あっ、はい。それでは参りましょうか」
歩きはじめたカーミッシュを見ながら、咲江は考えた。
もしかしたら、カーミッシュは彼方の言うとおり、「本当はペケットのことが好きなのではないのか」と。……だとしたら、悲し過ぎる。
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