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美咲がキョトンとしていると、女子の1人が青ざめた顔で話しかける。
「……あなたのせいよ……あなたのせいで千嘉先輩が!!」
「桃子!! ごめんね、河内さん。ちょっと聞きたいことがあったの。いいかな?」
3人の切羽詰まった様子に美咲は頷き、英介と透にその事を話す。
だが、2人は美咲を1人で行かせることを拒んだ。
「俺たちも一緒じゃなきゃ行かせられないな。だっつ、あんた達、遠野の仲間だろ?」
「そうだけど………。でも、今は違う!!」
「…………私達だって……死にたくないもの………」
あまりの切迫した雰囲気に、透が人気のない所へ移動した。
そこは緑がたくさんある、静かな中庭だった。
「さて……。どういう事か話を聞かせてもらえるか?」
透が聞くと、戸惑いながら由衣が話し始めた。
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