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「……私達、噂の人形店から、願いが叶う人形を買ってきたんです。河内さんも使ったことがあるって聞いたから………」
「………あの~。どんな願い事したんですか?あの人形にはひとつの事しか願えないんです。それに、願いが大きければ大きいほど、対価が大きくなるって、ルシウスさんが……」
そこまで言うと、碧が急に頭を押さえてしゃがみこみ、うわごとのように繰り返す。
「……うそよ………うそ……信じないっ………私は信じない……………」
「みどりぃ~…………」
桃子も泣きながら碧を支えている。
その時、後ろの方で男の声が聞こえた。
振り向いた先には、人形を手にしたルシウスが立っていた。
「お困りのようですね?」
「………あんたは?」
疑いの目で見る英介に、ルシウスはにっこり微笑みながら言う。
「彼女達が話していた店の主人ですよ。どうやら大変なことになっているようですね。どうですか?私があなた達の願いを叶えて差し上げますよ」
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