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昼休み。
由衣、桃子、碧の3人が中庭で昼食をとっていると、急に突風が吹きはじめた。
目も開けていられないほどの風だったが、風が弱まった隙に桃子が目を開けると、目の前にはあのボロボロの人形が浮かんでいた。
その顔はもはや人形にあらず、口は耳まで裂け、目は見開き、歯は牙のように鋭く尖り、まさに化け物そのものだった。
『……み~つけたっ♪…』
「!!!!!!!?」
『………3人とも、駄目だよねぇ……約束…マモラナキャ………オシオキダヨネ……ケラケラゲラゲラ!!』
気味悪く笑い声を立てる人形に3人は逃げようとするが、どうやってもその場から動けなかった。
『………ゲラゲラ………タノシイ、タノシイ。マタ血ガミレル♪ウレシイ、ウレシイ………』
桃子に近づいてくる人形を目の前に、半分死を覚悟したその時、桃子の目の前には制服を見にまとった、長い黒髪の少女が舞い降りてきた。
「………あなた達の願い。私が叶えてあげる。ミクシー!あなたはもう用済みよ。そろそろ消えなさい」
少女が左手を前にかざすと、手のひらから炎が飛び出した。
人形は炎に包まれながら捨て台詞を吐きながら姿を消す。
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