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昼休みと言うのに、校内には全くと言っていいほど人がおらず、ガランとしていた。
まるで時間が止まっているようにシンッと静まり返っている校内を、一人歩く桜華。
その後ろから何かが近づいていた。
その気配に気付いた桜華は身構え、廻し蹴りをしようと後ろを振り向くと、そこには美咲、英介、透の三人が立っていた。
「………あなたは……」
「その制服って、聖光学院のだろ?なんで高校生がここに?」
「聖光って言ったら名門校じゃねぇ~か!!」そう言えば、英介も聖光だったな」
「……話なら後で。逃げなきゃ来るわよ!!」
桜華がもう一つの気配を感じ上を見ると、そこには人形が浮かび、牙を向いていた。
『ゲラゲラゲラ!!
ミツケタヨ~♪真子ノ目標~♪♪♪ハヤク殺ス。ソシタラ真子ガヨロコブ
河内美咲……オマエニ天罰ヲ!!!!!!!!!!』
美咲に飛びかかった人形だったが、美咲の前に立ちはだかった透と英介により、人形は遠くに吹き飛ばされた。
吹き飛ばされた人形は、狂ったように笑い声をあげる。
『ぎゃはぎゃはぎゃはっ!!
邪魔者ハイナクナレバイイ。オマエタチハキエロ。ミンナ血祭リダ………』
そう言うと人形は忽然と姿を消した。
辺りを見回したが全く動きがつかめない。
「………!!? 後ろっ!!」
桜華が英介達に言った時には既に遅く、二人の体には切り傷がたくさん付いていた。
間一髪で動脈は免れてはいるようだったが、無数の傷口からは大量の血が流れている。そんな二人は立っているのがやっとだった。
「クソッ!…………何だよ、あれっ!?」
「英ちゃん、先輩!」
「………美咲……。あいつは何だ?なぜ、美咲を狙う?」
「………あれは…………」
美咲が話すのをためらっていると、桜華が代わりに話し始める。
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