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そして放課後。
桜華と共に店へ向かった美夏がドアを思いっきり開ける。
「たのも~!!」
「…………どこの時代だ?美夏」
桜華が呆れていると、奥からルシウスが顔を出した。
そして、ニコニコしながら近づいてくる。
「おかえりなさい。桜華、見てくださいよ♪やっと仕上がったんで…………」
「ルシウスさん。ちょっと言わせてもらいますけど、桜華の夏服はどうし………そ……それっ………!!」
美夏がルシウスが手に持っていた物を指差すと、ルシウスは満面な笑みでみんなに見せる。
「えぇ♪遅くなってしまったのですが、夏服が出来ましたよ。本当は今日まで仕上げるつもりだったのですが、時間がかかってしまいました💦すみません💦💦💦」
「………ルシウスさん、これ作ったんですか?」
「はい。桜華の衣装は全部私の手作りですが………」
それを聞いた梢と美夏は驚きのあまり、声をあげる。
「えぇ!!!」
「…す……すごい……。凄いですよ、ルシウスさん!」
「ありがとうございます、梢ちゃん。人形を作ってますから、このぐらいは…」
「このくらいって!!そんな域じゃないわよ、ルシウスさん!!しかも制服だし………昔からそうなの?桜華!?」
苦笑いを浮かべる桜華は、黙ったまま頷いた。
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