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「純平…早くっ…」
姉ちゃんが俺の肩を掴みながら言う。
「まだだよ。…姉ちゃん」
そう……。姉ちゃんと違って、俺はまだこうしていたいのだ。
「早く!!純平………でないと…私いっちゃうよ?」
なぜ、こんなに俺を急かすのか?
それに、こんなに急かす姉ちゃんは久しぶりだ。
まだまだ、楽しい一時をすごしたいのに……。
俺はゆっくりと身体を起こしながら、
「もう…こんな早くから……朝は苦手なのに……」
俺は時計を見る。
針は8:00をさそうとしている。
「しまったぁ!!」
「ほら。早く起きないから。私、学校行っちゃうわよ」
姉ちゃんの言葉をよそに俺は飛び起きた。
そうだ……今日から学校!しかも8時半までには職員室まで行かなきゃならないんだ!!
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