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「はぁ はぁ」
ようやく学校が見えてきた。前の学校より一回り大きい気がした。
立派な校門をくぐると立派な時計台があった。針は28分をさしている。なんとか間に合ったようだ。
俺はそのまま 職員室へ向かった。
教室は職員室がある管理塔まで声が聞こえてくるくらいざわついていた。
俺はドアのまえで息を整える。
ドアを開こうとすると、一人の男性が出てきた。
「おっと…」
三十代前半か……歳のわりには爽やかな面持ちをしていた。
「あの…転校してきた笠井と言うんですが…」
俺は 担任を呼んでもらおうと聞いた。
すると、男は目を輝かせながら
「おお!君か!今から迎えに行こうとしてたんだ」
「笠井純平君だね? よろしく。担任の弥永だ」
そういうと握手を求めてきた。
俺は応えると、白い歯を輝かせながら笑った。
悪い先生ではなさそうだが、ちょっと苦手そうだ…。
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