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学校に慣れたせいか、授業が眠く感じてきた。
1時間、また1時間と重ねる度に瞼が重くなっていった。
昼休みを挟むとなおさらだ。 冬の暖かな太陽が背中を包む。
いつの間にか、夢の中へ引き込まれていった。
「笠井!!」
チョークが頭に飛んできた。ハッと頭をあげる。
そこには鬼のように眉間にシワをよせた国語の教師がいた。
「転校してからそんなんじゃ、ダメだろ?」
そう言い残すと再び授業に戻る。他にも机と頭がくっついている奴なんかいくらでもいるのに…なんで俺だけ?
ふと 隣を見るとデコを押さえている堅太郎がいた。
「お前のせいで流れ弾喰らっちまったじゃねーか!」
堅太郎が小さく言う。 跳ね返ったチョークが当たったらしい。
「ははっ。 悪い」
その後目が覚めた俺はなんとか最後まで起きていれた。
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