運命的…

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周りが静かなせいか、声がきれいに響いた。 女子生徒は急な展開に、驚きを隠せずにいた。 キョトンとした目でこちらを見ている。 「誰だ?お前…」 男子生徒は低い声でうなるように言った。 「何があったか知らないけど、女子に手出すってのはどういう事ですか?」 「てめぇには関係ねぇんだよ」 男子生徒は答えた。 すると 「関係大ありよ!!」 ふいをついた女子生徒が男子生徒の腕を払いのけ、俺の元へ走って来た。 「だ…だって私、この人と付き合ってるんだから!」 女子生徒はまるで子供のように腕にしがみついた。 (えっ? 何だ?この流れ…?)
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