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「おいっ！ ちょっとお前！」
そう言っている間にもどんどん男子生徒は詰め寄ってくる。
そう 二手に別れたあと、男子生徒は俺を追いかけてきたのだ。
(なんで俺だよ？！ ありえねぇだろ)
こんなに校内を広く感じたことはない。
他の生徒とすれ違うたびに変な目で見られる。
だが、そんな視線を気にしている場合じゃない。
「はぁーはぁっ」
走りながらふと後ろを見る。
男子生徒の姿はそこにはなかった。
「助かった……」
ゆっくり足を止めると校舎の壁にもたれ掛かる。
(散々だ。訳も分からず追いかけられ……ん？待てよ。そういえば……あの女子生徒は？ たしか公園で落ち合うとか…)
約束したからには行かなくてはならない。俺は疲れきった重たい足で立ち上がった。
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