運命的…

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「なぁ、その前に名前くらい教えてくれよ。」 すると彼女は 「それもそうね。分かったわ。私は浅香百合。あなたと同じ高校二年よ」 彼女の少し茶色い髪が夕日に反射して北風になびいていた。笑うと細くなる目が印象的だ。 「俺は笠井純平…それでさっきの奴は?それくらいは教えてくれるよな?」 (助けてやった[?]し、それくらい教えてくれるだろ) 彼女はなんのためらいも無く答えた。 「さっきのは…付き合ってた先輩。最初は仲良しだったけどなんかダメになって………別れようって言ったらあんな感じに…」 「そこに俺が出くわしたってことか?」 「えぇ。そうよ。本当にありがとう」 笠井は笑って言う。
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