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風呂からあがりソファーに横たわっていると、既に時計は11時をまわっていた。
(寝るか…明日から学校だし)
俺は姉ちゃんの部屋に入った。
やっぱりベッドの上には二つ枕がある。
(やっぱ逃れられないのか……)
机で書き物をしていた姉ちゃんがあくびをした。
俺は布団に入ると
「おやすみ。寝るから」
「そっ。じゃあ私も」
姉ちゃんも布団に入ってきた。
「ちょっ。まだ起きてろよ」
「いいじゃん別に」
「…………」
俺は姉ちゃんと反対側に身体を向けた。
「久しぶりだね~こんなの。子供の頃みたい」
「まぁね…」
確かに子供の頃はこんな風に寝たものだ。
そう 思っていると引っ越しの疲れからか、瞼が重くなってきた。
「えっもう寝ちゃうの?」
姉ちゃんの声がだんだん小さくなっていった。
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