~第三章~

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ーピピピッーピピピッー 今日もいつもと同じ電子音で目が覚めた。 …新着メール二通… あれから4日…藍美からは毎日のようにメールが届いている。 【心配性だなぁ…】 フッ微笑み、カチカチと返信メールを作ってゆく。 藍美の気遣いがたまらなく嬉しかった。 心の支えだった。 そしてもう一通…ディスプレイには、 ー木戸社長ー 朱夏は個人経営の小さな中古車店の事務…OLをしている。 そして彼はうちの会社のお得意様だ。 朱夏が入社したての頃、初めて店に来た。 そして朱夏を見るなり、 「この子は営業してくれないの?この子が担当になるなら買ってもいい。」 とうちの社長にタダをこね、渋々OKをもらった。 そして営業知識が全くない朱夏も渋々、担当になったのだった。
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