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想像通り、森の中は大荒れだった。
地盤が緩かったのか、あらゆる所が流れ出すように崩れている。
ある木は、根元から土砂と一緒に倒れかかっていた。
「うわ…ほとんど違う森みたいになってら…」
道らしい道が前よりもずっと減った。
俺が採集のために作った道も跡形もなく消えている。
はぁー…
また1からかぁ…
今日はたいしたもの採れそうにないな…
「うわっ…わっあっ痛っ」
転ばないように気をつけようと思ったそばから転んだ。
日陰だらけで地面が乾いてなく、ふかふかしている。
ちょうど間が悪く置いてあった大きな石に頭が直撃…
身動き取れずにその場にうずくまる。
しばらく目の前を火花が飛んでいた。
それが治まると、俺はため息をついた。
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