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男達が自分達がやってきた方向へ振り向くと、また闇の中へと消えていった。
『なかなか見ものだったろ?』
「あほかぁ!!びびったわ!」
『カンナ達はあいつらに任せておまえはそいつに着いてってくれ』
「そいつ?」
隼人は父の言葉に疑問を持ったが、紗香、ミリアの視線の先にその人物がいた。
白衣を身に纏い、オレンジ色の短い天然パーマ。
無精髭を生やしており、疲れきった顔をしていた。
しかし、顔立ちは悪くなく、身なりを整えればいくらか見映えのするおっさん顔だった。
「あ~……君が隼人君かい?」
男はしゃがみ込み隼人と目線をあわせた。
「来て……くれないかい?メガロポリス社に」
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