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夢と別れに乾杯(1)
明「もういいってなんだよ!いくらなんでも一方的過ぎるじゃないか!」
千恵「・・・そうね・・・わがままいってごめん」
明「また・・・」
千恵「わかって」
明「わからん」
千恵「わぁかぁれぇてぇくぅだぁさぁいぃー」
明「わぁかぁれぇなぁいぃー」
千恵「わからずや!」
明「わかるかよっ!」
千恵「ねぇ・・・、もう電話切るよ・・・。これまでありがとうね。これからも頑張ってね。アキラの自慢の仕事も・・・お酒のみ過ぎないようにね。それからあんまり夜更かしすると目にわるい・・・」
明「切れよ・・・。電話。」
千恵「・・・」
明「オレは切らないからな・・・」
千恵「うん・・・。じゃ、バイバイ・・・」
明「・・・」
切れた電話を置くと、すぐにまた携帯電話が鳴った。「千恵っ!」
直樹「おーアキラ!いたかぁ。直樹だけど。終電なくてさぁ。わるいけど泊めてくれん?」
明「・・・あ、ああ。いいけど。」
直樹「わるいなぁ」
そのまま朝まで飲んだ。一人でいるよりいい。出勤。体調も最悪なら気分も最悪。太陽は黄色いし、やたらとのどが渇く。二日酔いと眠さで体重が二倍になったような気がした。おまけに頭も痛い・・・定時で切り上げて帰ろうかと思ったところに直樹からまた電話があった。
直樹「あのさ、明後日、休みだろ。礼もしたいし遊びに来ないか。」
明「あさって?ああ。午後でいいか。」
直樹「じゃ、な。あさって」
結局その後、帰りがけに酒を浴びるほど飲んで朝帰り。スーツのまま寝たらしい。なんとなく午後になったら目が覚めた。んー・・・まー直樹んトコ、いくか。
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