中学時代

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時には行き過ぎることもありました。 けれどV系雑誌やPVを見まくっては、衣装たちに思いをはせるに従って、少しずつファッションセンスも磨かれていきました。(多分)   だいぶV系なセンスではありながらも、だんだんと 『あいらちゃんの私服っていいねー』 とか 『コーデの方法教えてほしい』 とか 『私に似合う服コーデして』 などと言われるようになりました。   こうして、中学を卒業するころには無事『オシャレな人』の称号をもらった私。   そして卒業の日。   その日は卒業式のあとにライブを見に行く予定がありました。 中学を卒業した記念に、母にフルメイクをしてもらった私。 母は、メイクアップアーティストですかと聞かれたくらいメイクのプロで。 そんな母の手によって初めてメイクした顔を見てみたら…     〈…これはいけそうだ〉     改めて、メイクで人の顔は変わるんだということを知りました。   そして私は春休み中、ドラッグストアや100均でコスメを買いあさり、一から揃えました。 母にメイクの仕方を基礎から教えてもらい、試行錯誤しながらメイクを練習。      パッとしない、冴えなすぎた中学生活とサヨナラし、華やいだ女子高生になるために。
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