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ベッドで仰向けになったまま、大の字で目を閉じている西村を見ていたら、愛おしさが込み上げてきた。
スーツのボタンを2つほど外した辺りで、西村は我に返ったのか、慌てた様子で私の手を止めた。
「ごめんなさい!!自分で・・・出来ます・・・」
「そう・・・」
やっぱり・・・・・・そうよね。
いくら西村が私を受け入れてくれてるからって、それは決して恋愛感情であるはずないのに・・・私ったら。
西村の顔が見れなくなってしまった。
私の邪な気持ちを見られてしまいそうで。
「余っているハンガー借りてもいいかしら?」
「どうぞ・・・あと・・・えと・・・これ・・・も、どうぞ」
少しぎこちなくなっていたけれど、いつも通りの西村の対応に戻ってしまっていた。
いつも西村の家に泊まりに行った時には、客蒲団を借りていた。
私はいつもと同じように、布団を敷く事にした。
「シャワー・・・浴びますか?」
「ありがとう」
私の背中に語りかける西村。
シャワーを浴びながら考えた。
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