庇護

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第一内科医局に入り、津田を捜した。 デスクに座っている津田を見つけた。 第一内科の医師の顔写真は一階に掲示されている外来担当医表で見た。 ローテートで廻るのがここだと決まった時に。 なにより噂だったからだ。 第一内科のギーク(変人)と呼ばれる多種多様なエピソードが。 前沢は第一内科のスーパーノヴァとして数々の美談や伝説を聞いた。 僕は前沢に指導してもらいたかった。 少しでも稀代の天才内科医の技を学びたかった。 なぜか僕の指導医はライトノベル、専門書、漫画・小説等でぐちゃぐちゃのデスクで 、医学書と漫画を交互に読んでいる。 コーラを飲みながら。
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