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『卒業』
『卒業』は泣き笑い、
共に歩んだ“あの時”への扉を開く。
それと同時に未来へと歩いていける勇気となる。
大人という苦い未来への不安と希望。
いくつもの『卒業』を経て、
僕たちは明日への段階を昇っていく。
高校球児のようにがむしゃらに生きた僕たち。
甲子園の土は持って帰れても僕たちが共に過ごした時はもう戻らない。
誰にもいない放課後、
誰にもいない教室、
チャイムの音が静かに響く、
顔を上げ窓の外を見ると夕日を浴びながら
グランドに立ってる君を見た。
『さようなら』僕の悲しみはつらくてさみしくて
とめどなく流れてきた涙。
そして僕はひとり、ささやく
『また、いつか、この場所で』
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