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あれから謝りに行ったのだが、なぜか先輩が
「じゃ2つ条件のんでくれたら許してあげる」
俺はとにかく先輩に許してほしかったので条件をまずは聞くことにした。
「心して聞いてね」
「は、はい!!」
先輩はなにかしらないけど頬を赤く染めながら言い出した。
「まず1めは私の名前に先輩付けるの禁止ね」
「え、あの、は、はい」
「あともう1つは・・・」
美羽せんぱ・・・美羽さんはもじもじし始めた。
「こ、今週のににに日曜日、ででででででででデートしましょう」
そう言い切った美羽さんはりんごよりも真っ赤に頬を染めた。
「でデート!?」
「こ、声がでかいですよ」
「あ、すみません」
美羽さんが俺をデートに誘った?
「だ、だめかな?」
そ、そんないかにも泣きそうな顔で上目遣いをして覗かないでくださいよ。そんな顔したら・・・
「いいですよ」
断れないじゃん・・・
「じゃぁ、今週の日曜日、楽しみにしてますね」
さっきの顔は何処へ行ったの?と思うぐらいに笑顔になった。
「わかりました」
こうして俺は謝りにいったのに、デートの約束をしてしまった。
柱の影にあのブラコンがいることを知らずに・・・
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