いつもの朝

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そんな時だった。 携帯がバイブを伝って俺にメールか電話が鳴ってることを知らせる。 携帯のディスプレイに書かれてあったのは母さんからの電話だ。 「あ、母さんから電話だ」 「なんでおばさんから?」 「さぁー、とりあえずでるわ」 「もしもし」 『あ、悠ちゃん、大変なの!!』 「どーしたんだよ、母さん」 『美穂が、美穂が・・・』 「美穂ねぇがどうしたんだよ!!」 『交通事故で・・・』 「は!?」 『だから交通事故にあってそれで・・・今病院に・・・』 「どこの病院だよ!!」 「ど、どうしたのよ、ゆう?」 「娃夢はちょっと黙ってて」 「え、うん・・・」 「で、母さん今どこなんだよ」 『・・・神崎病院』 「わかった、今すぐに行く」 『でも修学旅行が』 「そんなの関係ねぇ!!姉が事故して病院にいるのに楽しく修学旅行できるか!!」 『そ、そうだよね・・・』 「とにかく今から行くから、じゃあ」 俺は今とんでもなく心が乱れていると実感する。 「くっそ、美穂ねぇのやつ・・・」 その姿を見て心配してるのか娃夢が話しかけてくる。 「どうしたのよ、悠?」 「美穂ねぇが・・・交通事故したって」 「嘘でしょ!?」 嘘だったらどんだけいいことか・・・ 「だから今から病院に行ってくる」 「私も行く!!」 「・・・わかった。そうだよな、娃夢とっても美穂ねぇは姉さんだもんな」 俺と娃夢は京都の街からでてその神崎病院へ向かった。
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