始まりは桜舞う季節

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なにか考え込む様子の彼 「桜」 「えっ??」 ボソッと呟いた彼の言葉が聞き取れなくて思わず聞き返してしまった すると少しムスッとした顔でもう一度言い直す 「桜」 さっきよりも大きくはっきりした声で 「桜??」 「あんたの名前」 ああ、私が名前分からないって言ったから 「ありがと。あなたの名前は??」 「陸斗」 ぶっきらぼうな言い方 「陸斗君??」 そう言うとまた不機嫌になる 「陸斗」 どうやら呼び捨てにして欲しいみたい  
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