(1)家族と日常о

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「ただいまぁ~」 家に着き、いつも通りに玄関から居間に向かうと妹がゲームをしていた。 「おかえりぃ。」 「あんたまたゲームやってるんかい。たまには外で遊べよなぁ。」 「だって母ちゃんいない時にしかこっちのテレビでゲーム出来ないじゃん。」 そうだとしても子供なんだから外で元気に遊ぼうぜ…妹よ… あ、申し遅れました。 私、高畑桜です。 田舎の中学に通う普通の女子。 周りにはよく普通じゃないとは言われるけど。 「姉ちゃん部屋行くよ。」 「えー…分かった。」 なんだか一緒にゲームをやりたそうだけど面倒だから私は部屋に向かった。 「はぁ…」 深くため息をつき、進路について考える。 紙をもらったとき、みんなはなんか話してたな。 "あたし〇〇高校行きたいんだぁ!あそこ制服可愛いし" "そんな理由で決めるなんて、お前ジャドーだなぁ" "俺は□〇校かなぁ。野球強いし。" 〇〇高校? □〇校? 何処ですか?それ… 正直なとこ、心ん中はそんなこと思ってた。 「希望も何もなぁ…」 そう。 私はどんな高校があるか、ましてや高校の名前すら知らなかったのです。 そんな私に希望を聞くなんて馬鹿馬鹿しい。 けど、真面目に考えなきゃいけないんですね。はい。
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