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執事と過去夢
それはまだ冬真が実春お嬢様に使える前のこと。
……………………
今から2年前の事だった。
冬真はその頃17歳で充実した高校生活を送っていた。
その日の朝、冬真はいつものようにパートにでてる母と仕事にでてる父に代わりに自分で朝食を作っていた。
冬真には兄弟がいなく、近くに幼なじみという存在すらない一つのアパートの一室で3人で暮らしていた。
一通り家事を済ませて、隣町にある高校へと向かうのであった。
いつものように、電車で通学をして学校のいく途中で会う友達と朝の会話をしながら校門の前に行くと彼女は注目を集めていた。
皇后寺 実春、この学校1の頭脳を誇り、持ち前のクールさとスタイルで男女問わずに人気。
「
すげーよな皇后寺さんて」
「すげーどころじゃねえよ!」
などの男子の声も聞こえてくる。
だが冬真はその注目人達を追い越して、教室へ向かった。
「おーはよ冬真!」
と後ろから背中を押された。
「はよ、佑樹」
彼は佐々木 佑樹。冬真の数少ない友達の一人で、一年の時から良く話し掛けてくる。
「なーなー、今日見たか!?皇后寺さん。すげーよなスタイル良いし、クールで頭が良くてさ!。あぁお近付きになりたいもんだよー」
と1人で語りはじめた。
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