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全く起きようとしないのでいつものごとく
「お嬢様、失礼します」
と言い、主をお姫様抱っこ……いや、抱え下に降りて食堂へと向かう。
まぁ、皇后寺家の食堂というのは学校の食堂とは勿論違う。
長いテーブルにテーブルクロス、まぁ富豪の食卓と言えばわかるだろう。
食堂についたときにはもう食事の準備は出来ており
そこには
「遅いわよ冬真、姉様はいつも寝起きが悪いんだからそのまま連れてくれば良いっていつも言ってるでしょ?」
「申し訳ありません美優お嬢様。ですが毎度毎度こうだと実春お嬢様自身から起きようとしなくなってしまいますから、徐々に起きる癖をつけともらわないと思いまして」
食堂では、既に実春お嬢様の妹の美優お嬢様が食事をしていた。
美優お嬢様は16歳で高校一年生。
成績はいつもトップで高校一年生でありながら既に3年間の課題を済ませている。
実春お嬢様も同様だった。
まだ腕のなかで寝てる実春お嬢様を椅子に腰掛けさせ
「実春お嬢様、もう食事です。いい加減起きて下さい」
「うーん……」
やっと目を開けた。
そして「おはよう冬真、今日もいい天気だなぁ~ふゎぁ~」みっともないあくびをして伸びをする
「おはようございます、実春お嬢様。今日はエッグスコットとベーコン、オニオンスープでございます。冷めてしまう前に召し上がって下さい」
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