悪魔

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ドアを開けた音で咲たちはあたしに気付いた。 恋『ねえ、』 咲『なに?』 恋『なんで無視すんの?』 咲『あんた分かってないの?夏~、コイツ本当のバカだよ笑』 夏『マジだ。勉強できてもこういうところバカだよねえ。』 咲『応援するって言ったよね?』 やっぱり... 恋『相原君?』 夏『そうに決まってんじゃん。それでかすみがどんだけ嫌な想いしたか分かってんの?』 咲『あんたが相原と仲良くしゃべるから、かすみは苦しかったんだよ?』 だって...あたしも... 咲『裏切り者。』 その言葉が、あたしの胸に鋭く刺さった―… 裏切り...者... 裏切らないって決めた。 かすみの好きな人だからって、自分に言い聞かせたじゃない。 あたしは気付いてたのに... かすみが、嫌な想いしてるって気付いてたのに... あたしは... 今ごろになって、自分のしていたことに後悔する。
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