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梓は頭を抱え込んでいた｡きっと陽平と光輝と友理奈ちゃんのことについて考えてんだろうな｡けど絶対に梓が理解出来る筈がない｡
「梓ー」
「ん？」
「別に気にしなくていいと思うぞ｡考えてたって梓には関係ないだろうし｡」
「でも､大好きだった人が悩んでるんだよ？」
「光輝には片恋してて陽平は元カレだもんな…」
「風馬だって上手くいくようにしたいでしょ？」
「それはそうだけど…」
梓が一番ややこしくしてんだよな…陽平も何で友理奈ちゃんのこと好きになんなかったんだよ｡物凄ーく面倒くさい奴を好きになんなよ｡
「祐介に聞いたってはぐらかすだけだし雅樹に聞くなんて論外だし｡」
「論外って…」
「だってそうでしょ？雅樹､恋愛経験０な上に不器用だもん｡」
悪口を言う梓を否定することは出来なかった｡駄目だ｡マジで当たってる｡アイツは不器用過ぎだ｡
「話(つーか愚痴)なら家でゆっくり聞いてやるから｡」
「じゃあ今日も風馬ん家行く！」
ということで､面倒くさい奴が今日も家に来るそうです｡まあ別に嫌いじゃないからいいんですけどね｡
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