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家に帰った俺は考える。
あの校長がいってることは無茶苦茶だ。理解できない。しかし俺らに拒否権はない…。とりあえず1週間のうちに一人相棒を見つけなければ…。そんなことを考えてるうちに眠りにつく。
猶予1日目。
普通に学校に登校する。でも頭の中には昨日の記憶が残っている。暗い顔をしていると、
「なんかあったのか?」
「颯太?元気ねーな」
と直樹と利一が話しかけてくる。サッカー部には直樹、利一をはじめ、ぃぃやつばっかりがそろっている。その中から一人か…。
「なんでもねーよ。」
と意地を張ることしか出来ない。
「朝練遅れるから急ごうぜ。」
俺らは自転車を急いでこいだ。
試合に向けて練習が厳しくなるにつれ不安が募る。みんなに昨日のことは言わないでいよう。やはり候補者は直樹か利一だ。他のやつでもいいのだが直樹と利一は小さいときから仲がいいから俺も直樹、利一のことはよく知ってるし、直樹と利一だって俺のことを理解してると思う。だがこの二人から一人は選びがたい…俺らはいつでも3人だった。
こんなことを考えてると練習にも気が入らなくなる。「やる気あるのか颯太!!」監督から怒声がとぶ。
「はい!すみません」
みんなも俺をみている。最近の様子がおかしいのは少しづつ気付かれてきた。みんなを不安にさせる訳にはいかない。練習に集中しよう。
猶予はなくなっていく。
練習には集中しているが頭から一回も離れることはなかった【ゲームに負けたら廃部】追いつめられた俺わ猶予を1日残した日に、倒れこんでしまう。
目を冷ましたら、そこは保健室らしい場所だ。やはりそこには直樹と利一の顔が見える。
「大丈夫かあ?てか颯太!お前なんか俺らに隠してるだろ」
図星だった。俺わすべての内容を二人に話す。やはり二人は戸惑った顔をする。
「俺が相棒になる」
と二人で同時に言う。笑いがうまれる。しかし二人の顔が不安にまみれているのはありありとしている。
「話は全部聞いたぜ」
個室のカーテンが空く。と同時に見えた顔は希望にみちあふれた顔だった。
「岩清水…」
3人が声を合わせる。
「なんだよ。まあ俺にまかせろ。」
たのもしい相棒が出来た。
そして1週間後…
俺は岩清水 孝と一緒に集合場所に向かった。
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