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図々しくなんかねェよ…
謝らなきゃいけないのは
俺の方だ…
お前の…
ミツバの気持ちを散々
拒否しておいて…
好きだったのに…
俺はいつ死ぬか判らない
身だ…だから,お前の
気持ちを受け取るわけに
はいかなかった。
こんなのは言い訳なの
かもしれねェな…
俺は,怖かったのかも
しれねェー
お前が俺より先に死んじ
まうのが…
だから…
お前の気持ちと俺の気持ち
の間に壁を作って…
俺は惚れた女にゃ
幸せになって欲しい
だけだったのに…
コイツの婚約者は
ミツバの事を「道具」と
しか思っていなかった。
土方(こんな事なら…お前に本当の気持ちを伝えるべきだったのか…?)
―コツコツコツ―
土方(総悟か‥何だ?)
沖田(…でさァー…)
土方(?)
沖田(遅いんでさァー!!)
土方(すまねェー…)
沖田(もぅ…今更気づいても…遅いんでさ…姉上は‥ずっとアンタの事が好きだったのに…)
土方(すまねェ…)
その日
総悟が泣いてるのを…
俺は初めて見た‥
ミツバの墓の前で
俺は今までの気持ちを
言う事を決めた。
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