出会い。そして……

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「後ろの……おじさん?」 ベンチは嫌な汗をかきながら、恐る恐る振り向く。 「てめぇ……今日という今日は容赦しねぇぞ!」 そこには頭にタオルを巻き、右手にホウキを握りしめた体格のいいおじさんが、ゼエゼエと肩で息をし、顔を真赤にして立っていた。 おじさんはホウキを振り上げ、ベンチめがけて叩きつける。ベンチはひらりと身をかわし、ネネに向って叫んだ。 「ネネ! 逃げるぞ!!」 「うん!」 二匹の猫はおじさんの足元をスルリとすり抜け、商店街の人波に消えて行った。 「ちくしょう!! またやられた!」 おじさんはホウキを叩きつけながら叫んだ。image=246682401.jpg
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