第二章~嵐過ぎ去り…~

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視線を向ければ、食後の紅茶を入れる彼女と目が合った。 「ま、爺ちゃんらしいと言えば…らしいけどな」 「前からなの?」 「子供だろ?」 「可愛いじゃないっ?」 彼女の笑顔に惹かれたように、カップに入れられたアップルティーがユラユラと波打った。 口を付けると、甘い香りが口内に広がる。…そんな情景を思い浮かべながら、フッと零れる笑み。 「……須賀君?」 「いや、アイツ等にはいつも驚かされてばかりだと思ってな」 彼の言っている意味がわかり… 「ホントだねっ」 実梛も笑顔を見せた。
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