第十二章~水と油~
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「ぁ」 「え?」 実梛本人も準備しようと、洗面台へと入り掛けていた瞬間――彼の声に呼び止められる。 「何?」 「…――ぉ前、いつも以上に乱れてたぜ…もしかして、興奮した…?」 「~~~っ」 『変態っ!!』なんて響き捲る彼女の声を遮断し、匡姫はエレベーターボタンを押し、階下を目指した。
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