第十二章~水と油~

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…――静かだ。 相棒は未だ、就寝中なのだろうか? 実際、その方が有難いのだが…。 悟られないようにドアを開くと、静まり返っている室内。 奥に備え付けのベッドを見ると――掛け布団が盛り上がっている。 (…間に合った、かな) 「おはよっ」 「――っ!?」 見つめる先には、《奴》の姿。 「ぉ、きて…たのか」 「そりゃあ、起床時間だからね」 「…だよな」
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