第十二章~水と油~

7/20
前へ
/558ページ
次へ
「それよりもほらっ、早く準備しないと朝御飯始まっちゃうよ?」 「わかってるよ」 秋哉に促されるがままに、匡姫も洗面台へと足を向ける。 鏡に映った自分を見つめると…いつも通りの顔が、そこにはあった。 通常――枕が変わると、中々寝付けない彼。 しかしその顔は普段通りで、寝不足でもなく…逆にスッキリしている。 (…――ゃっぱ、アイツといたから…?) 「ねぇ」 「っ!?」 「…?何、ビビってんの?」 「な、んでもねぇょ」
/558ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1872人が本棚に入れています
本棚に追加