第二章~嵐過ぎ去り…~

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「須賀君、助けて~っ!」 殆んどの生徒が帰宅や部活で姿を消していく中――教室に飛び込んできたのは英語の教科書を片手に携えた、実梛の姿だった。 「ほら、来ただろ?」 「当たったね」 嬉しそうに賛同する秋哉と、わかっていたとばかりに椅子の背に持たれ掛け、嘲笑する彼。 そんな二人に怪訝な顔を向けながら、彼女は机へと近付いてきた。 「何が可笑しいのよっ」 「別に…な?秋哉」 「んっ」 「?」 納得が行かない中、彼女は彼等に挑戦状を叩き付けた。
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