67人が本棚に入れています
本棚に追加
「無事でやってるなら何よりだ…。
そのうち顔出すからな。」
「はい。有難う御座います。
でも、あまり無理しないで下さいね。
先生には長生きして貰いたいから。」
昇はありきたりだが本心から須貝を心配して言った。
「わしは大丈夫じゃ。
何とか定年までやりよるわぁ。
ぁあ、ところで昇。
アカネヒリュウを覚えとるか?」
「えっ…。」
一瞬、
口どもってしまったが昇はすぐに思い出した。
…アカネヒリュウ
それは久々に聞く名前ではあったが、決して忘れるハズが無い馬。
なぜならその馬はこの場所。
内山牧場で生まれたからだ。
最初のコメントを投稿しよう!