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でも…
愁は俺より力が弱いはず。
体力だって俺のほうが上。
どうやって殺すのだろうか。
いや、愁が人殺しとは限らない…。
いや…でも…
可能性はある…。
万が一の時のためだ。
忘れないようにしよう。
俺はそのことばかりを胸に家に帰った。
夜。
「勇次ー晩御飯~!」
「いまいくよ。」
俺はリビングのいすに座った。
もちろんこの時も忘れちゃいない。
俺は夕飯を食べて自分の部屋に戻った。
本当に万が一のためにはさみを自分の近くへ置いといた。
本当に愁が人殺しならまず、母さんたちを殺して俺のところへくるだろう。
大丈夫だ…。
大丈夫。
俺は自分に言い聞かせ、眠ることにした。
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