第3章 確かな恐怖。

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でも… 愁は俺より力が弱いはず。 体力だって俺のほうが上。 どうやって殺すのだろうか。 いや、愁が人殺しとは限らない…。 いや…でも… 可能性はある…。 万が一の時のためだ。 忘れないようにしよう。 俺はそのことばかりを胸に家に帰った。 夜。 「勇次ー晩御飯~!」 「いまいくよ。」 俺はリビングのいすに座った。 もちろんこの時も忘れちゃいない。 俺は夕飯を食べて自分の部屋に戻った。 本当に万が一のためにはさみを自分の近くへ置いといた。 本当に愁が人殺しならまず、母さんたちを殺して俺のところへくるだろう。 大丈夫だ…。 大丈夫。 俺は自分に言い聞かせ、眠ることにした。
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