第4章 夢。

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深夜一時を過ぎても、おれは緊張で眠れなかった。 だけど、やっぱりうとうとしてきて、夢の世界へと落ちて行った…。 ここはどこだ。 暗い。なにもない… そうか。これは夢だな…。 暗くて暗くてしーんとしてる…。 グチャッ 何かを足で踏んだ。 土だ…どうしてこんなところに? まあいいや…。 とりあえず進もう。 グチャ…グチャ… どうやら俺ははだしらしい。 感触が伝わる。 『勇次…。』 ?愁? 愁か? 『なんだよ。どうした?』 『…そうなんだぁ…しらばっくれるんだぁ…。』 え…? 『信じてたのにさぁ…。』 サクッ… 背中に何かが突き刺さった。 音と共に激痛が走る。 『うわぁぁぁぁぁぁぁ』 『クスクスクス…。』 痛い痛い痛い… 『お前が…やったのかよ…。』 『そうだよ?勇次が悪いんだ。』 俺が? 『友達とか親友とか言っちゃってさぁ。実はうざいと思ってたんだよねぇ…?』 違う…それは… 『言い訳なんかいらない!!』 バキッ ボキッ… 『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』 痛くてたまらない。 痛くて痛くて…どう言っていいのかわからない。 たぶん俺の左腕が折れたんだと思う…。 『愁…俺達友達じゃんか!』 『口だけなら何とでもいえる。最初に友達になろうって言ってきたくせにさぁ!?自分からいやだの睨むだのって…』 ちがう…だから…
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