114人が本棚に入れています
本棚に追加
ちがう…だから…
『本当はいやでいやでうざくて、友達なんかくだらないとか思いながらいたんだろっ!?』
ドカッ…
愁がおれの腹をける。
俺は後ろの何かにぶつかった。
『愁…俺は……ホントは…』
『聞きたくない…友達だと思ってたのは僕だけだったんだ!?笑っちゃうよね!?信じてたのにさぁ…。』
『おれはお前のこと親友だって思ってたさ!!愁が誤解したんだろ。だからさぁ…』
『ふーん…死ぬのが怖くなったんだ。』
『ちがっ…』
『もう痛いのはいやだって?
あはははははは』
いま目の前にいるのは誰だ?
愁なのか?これがほんとに?
人じゃない…。
愁は人じゃない…。
『でもさぁ、僕のほうがよっぽど傷ついた…。』
?
『信じて信じて裏切られて…散々だよ…。
うざいならはっきりいってもしかった。』
『え…』
『嘘。言っても言わなくてもわかってたよ…。
だからこれを最後にしようと思った。勇次でね。
勇次が僕を信じてくれたら僕もまた、誰かを信じようと思った。だけど止めたよ。
勇次は僕を信用してない!!
うざいって思ってる!!』
ちがう!
『もういいよ。
僕はだれも信じないから。
もういい。皆僕を裏切るんだよ。』
『しゅ…』
『バイバイ勇次。僕は裏切り者はいらないんだ。
僕は一つ学んだよ。
友達って書いて裏切り者って読むんだ…。
バイバイ………。』
グサッ
グサッ
グサッ
俺は意識を失った。
最初のコメントを投稿しよう!