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2XXX年、サルバ。
「おい、誰だアレ」
「すっごい美人~」
彼女が歩けば誰もが振り返る。人を魅了してやまない美貌。170センチの長身に漆黒の腰まで長い髪。黒のスーツも着こなしている。彼女の名前はクロバラという。
クロバラは『来客室』の前で足を止め、ノックすると中から女性が笑顔で出迎えた。
「あら、よく来てくれたわね。クロバラ」
クロバラを招き入れると、女性は手早く重厚な扉を閉めた。
「適当に座って。今、お茶を出すわ」
「いや、いい。マヤ、用件はなんだ?」
マヤと呼ばれた女性は長い黒髪を一つに束ね、眼鏡を掛けたインテリ美人だ。
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