サルタイアー

2/20
前へ
/32ページ
次へ
2XXX年、サルバ。 「おい、誰だアレ」 「すっごい美人~」 彼女が歩けば誰もが振り返る。人を魅了してやまない美貌。170センチの長身に漆黒の腰まで長い髪。黒のスーツも着こなしている。彼女の名前はクロバラという。 クロバラは『来客室』の前で足を止め、ノックすると中から女性が笑顔で出迎えた。 「あら、よく来てくれたわね。クロバラ」 クロバラを招き入れると、女性は手早く重厚な扉を閉めた。 「適当に座って。今、お茶を出すわ」 「いや、いい。マヤ、用件はなんだ?」 マヤと呼ばれた女性は長い黒髪を一つに束ね、眼鏡を掛けたインテリ美人だ。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加