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『…では、よい冬休みを…生徒代表 宮城陽介』 「「キャーッ!陽介先輩ー!」」 お兄ちゃんの挨拶が終わると同時に、女子達の黄色い悲鳴が体育館中に響き渡る 「…相変わらず陽介先輩の人気はすごいわねぇ?彼女さん?」 「…唯ってばうるさい!」 …そう。 壇上の上に上がり、生徒会長として挨拶をし、いまだに納まることのない声援を受けているこの人… 私のお兄ちゃんであり…そして、彼氏でもある 「…あっ!花梨っ!陽介先輩!!」 親友の唯に言われ、いまだに壇上の上にいるお兄ちゃんに視線を送ると… ずっと私を見つめていたかのように、私と目が合うと、とびっきりの笑顔を見せた …ドキンッ! 「きゃ~!あの笑顔はやばいでしょ♪」 隣で盛り上がる唯をよそに、私は青ざめていってしまった 「…いや、そうかもしれないけど…でも、今の私にはお兄ちゃんのあの笑顔のせいで、さっきから私に向けられているたくさんの殺気に満ち溢れた視線が怖いんだけど……」 「…たしかに。」 唯もその視線に気付いたのか、顔を強ばらせた
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