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時間が時間なために、少女が駅前に着いた時、周りには人がいなくなっていた。
しかし、朝の事故現場には黄色いテープで囲いがしてあり、事故があったことを主張している。
コツコツと足音を立て、駅の構内に入ろうとした。
その時だった。
………ァ
（え……？）
周りには誰も居ないはずなのに、声が聞こえる。
それは会話でもしていれば絶対に聞こえないような、小さな小さな声。
そう、まるで遠くで赤ん坊が泣いているかのような…………
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